アポスティーユとは?ハーグ条約非加盟国との違いと制度のメリットをわかりやすく解説
アポスティーユとは何か
アポスティーユ(Apostille)とは、「外国公文書の認証を不要とする条約」(ハーグ条約、1961年締結)に基づき、日本の外務省などが発行する証明書(付箋)のことです。これにより、加盟国間で公文書の真正性を簡易に証明できる制度です。
ハーグ条約非加盟国の場合
ハーグ条約に加盟していない国(例:中国本土、タイ、ベトナム、UAEなど)に日本の公文書を提出する場合、アポスティーユは利用できません。この場合は以下のような手続きが必要です。
- まず日本の外務省で「公印確認」を受ける
- その後、提出先国の駐日大使館・総領事館で「領事認証」を受ける
この2段階の認証がないと、非加盟国では日本の公文書が正式なものとして認められません。
アポスティーユがあることで楽になる点
アポスティーユの最大の利点は、ハーグ条約加盟国間で「領事認証」の手続きが不要になることです。つまり、アポスティーユが付与された公文書は、そのまま相手国の機関に提出でき、追加の大使館や領事館での認証が省略されます。
具体的なメリット
- 手続きが大幅に簡素化される(外務省でアポスティーユを取得するだけでOK)
- 大使館や領事館での追加認証が不要
- 手数料や時間の節約になる
- ワンストップサービスを利用すれば、公証認証からアポスティーユ取得まで一括で済ませられる地域もある
これにより、国際結婚、留学、会社設立、各種証明書の提出など、海外で日本の公文書を使う際の手間とコストが大きく減ります。
まとめ
- ハーグ条約非加盟国では「公印確認+領事認証」が必要で手続きが煩雑。
- アポスティーユがあると、加盟国間では外務省での手続きだけで公文書が有効となり、追加の認証が不要になるため、手続きが大幅に簡略化される。
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