行政書士森永事務所の割とどうでも良いブログ

行政書士の独占業務である許認可だけを記載した名刺を新調

前回のブログは、名刺を新調した話を聞きたかったので、その前フリとして長く書いてしまいました。しかし、話が長くなってしまったため、一旦区切って別の記事にすることにしました。私が本当に書きたかったのは、名刺を新調した話でした。

一年が経ち、私は行政書士としてどのような方向性で進んでいけば良いのか、試行錯誤してきました。開業前には、単に開業することができれば何とかなるという楽観的な考え方ではなく、行政書士の大半が3年後には廃業するという話を聞いて、非常に悲観的な気持ちになっていました。

開業当初のホームページ、許認可が入ってないので行政書士のことが全く分かってないのが分かる

しかしガンダムのアムロレイが「身構えている時には、死神は来ないものだ。ハサウェイ···」と言っていたように、(まぁ、アニメのセリフなので再現性は別にありませんが) 3年後にはむしろ逆で何とかなってるんじゃないか?とさえ思えてきたりもしています(こういう慢心が危ない)。

悲観的な気持ちから、開業しなければ良いのではないかと思うかもしれませんが、行政書士の場合は適切な経営方法をとれば、月々の固定費を最大限に抑えることができるため、逆に失敗しない方法を模索することが出来ます。そこで、私は省エネ(例えば広告費を掛けないとか)に全振りの運営方法をとり、無駄を省いた運営が出来るなら生存確率が高いと、開業に踏み切ったわけです。

省エネ運営をしていても、経験を積むことができます。お客様と接する中で、自分が得意な業務や、向いている顧客層などが見えてきました。

そうすると、遺言書作成や遺産分割協議書、離婚協議書のように、「許可が下りれば成功」という明確な答えがない業務では、行政書士の人柄や考え方が重要になります。ステークホルダーをまとめ上げ、妥協点を見つけて納得してもらう仕事は、私には向いていないと確信しました。(感情やさまざまな思想をまとめ上げるのは理屈じゃないので苦手です。)

そもそも、開業当初の名刺には、ホームページ作成や補助金申請、そして一応遺言書作成と書いていました。ホームページ作成は実際に経験しているためできるとして、補助金申請については前職で経験済みであり、遺言書作成についても行政書士の試験で一部学習した経験があるため、業務として掲載していました。

しかしながら、補助金申請以外は、お客様の満足度によって成功か不成功かが決まってしまいます。ウェブサイトも、一生懸命作って集客が出来たとしても、お客様がそれ以上の集客を期待していた場合には、クレームになる可能性があります。一方で、ウェブサイトがポンコツでも、行政書士自身の魅力(極論ですが美女すぎるとか口の上手さ)など別の要素でお客様を満足させていれば、それでも成功になることがあります。

許認可申請に関しては、要件を満たしていることを証明できれば、許可がおりますので、理屈の世界です。泣き落としや感情論で許可はおりません。(受理はされるかもですが)

後は、前から書いていますが、民事法務は「権利義務に関し争いがあり,若しくは権利義務に関し疑義があり、又は新たな権利義務関係を発生する案件」を行政書士が受任するのは非弁行為とのことですが、高度な法的判断が出来ることが資格で担保されている司法試験合格者でもない私がどこまでが行政書士として関与がセーフなのか判断することが難しいです。(この判例がすごいところは、紛争状態でない案件だったのが行政書士が仕事したら、紛争になったのでアウトな点です。つまり行政書士はそもそも仕事をした時点で高リスク)

ということで、行政書士の独占業務である許認可だけを記載した名刺を新調する運びとなりました。

まあ、これでやっと他士業とのパイの奪い合いにならない「許認可専門行政書士」を名乗れるようになったので、他士業の先生とも気にせずに名刺交換ができそうです。


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