行政書士森永事務所の割とどうでも良いブログ

(続)行政書士は専門特化するべきか論

行政書士は幅広い業務を扱える事からゼネラリストとして活躍するのか、専門特化してスペシャリストとして活躍するのか様々な方法論がありますが、どっちが良いのか結局よく分からないので非常に議論が多いところとなっています。

今回改めてこれを取り上げるのは、ペーペーですが自分なりに一定の答えが出たので、もう考えがぶれないように自戒の意味で書いておこうと思った次第です。

(続)と書いてるので過去の記事があるのですが、以下の通りです。

基本的な私の論調としては、専門特化したほうが良いというような考え方でした。

考え方と書きましたが、どちらかと言うとさまざまな意見を考慮してそちらの結論にたどり着いた感じで、実体験が伴うものではなかったのでフワフワしたものでした。

それからウェブサイトの方がそれなりに力をつけ始め上位表示されるようになったのを機に、さまざまな業種を扱ったほうが上位表示されるのでマーケティング的に良いのではという考えた点と私の住んでいる町=滋賀県大津市は人口33万人程度の小さい町ですので、母数が少ないにも関わらず専門特化というのは果たして正解なのだろうかという疑問もあり、途中ジェネラリストの方が良いのでは?と心が傾きました。

で、結局のところ専門特化の方が方が良いという様に一周回ってきました。

専門特化すべきという立場の方の主張の1つに「何でもできます=何もできない」から専門特化すべきという主張があります。

しかし、個人的な感想をいうと半分本当で半分嘘です。

半分本当というのは、定型パターン化されていないような業務の場合は確かに専門的な知識がある専門家でないと厳しいです。

しかし許認可のような定型パターン化されているものに関しては、手引きを良く読み、役所との打ち合わせなどでゴリ押しで出来てしまうことが多いので、その点においては嘘となります。

ですので、定型パターン化されている許認可業務においては「何でもできます」っていうのは、実際多くの行政書士事務所がそういったスタイルを採っているのもあり、アリかナシかっていうとアリだと思います。

そういうわけで、「何でもできます=何もできない」という点で専門特化すべきかを語るのは個人的に違うと思います。

また、ほかの専門特化論者の主張だと専門特化しないと効率が悪いから、事務所の経営が成り立たないという主張される方もおられます。

しかし、効率が悪かろうがジェネラリスト型の先生もおられますので、ちょっと違う気がします。

では、どういう理由で専門特化した方が良いと私が思ったかというと営業の面です。

先ほど申し上げた通り受注してしまえば、手引きを読んで役所を駆けずり回れば、全く知らない業務でも定型業務の場合だと出来てしまいます。

しかし、それは受任してからの話であり、そもそも受任できるか出来るか出来ないかという意味では、この「分かっているか分かっていない」かというのは非常に重要で、やはり事前に調べ尽くしている業務と全然調べ尽くせてない業務だと、当然ですが面談した時のお客様の対応は全然違います。

そういった営業の面で、お客さんと喋って信頼してもらえるようなトークが出来ないと、たとえ役所をかけずに回って手引きを読みながら業務を遂行出来ようが、(私の場合は)そもそも受任することが出来ないです。

なので、よっぽど人に好かれやすいとか、喋りが上手いとか、美男美女とか、家柄が良くてコネクションがあるなど、別の理由で面談中にチンプンカンプンな受け答えをしたとしても受任出来てしまうような例外は別として、信頼してもらえるトークができるように専門特化することによって完璧に業務を知り尽くす必要があるように思いました。

もちろん、それができた状態で同様の習熟度で対応できる業務を増やすのは問題ないと思いますし、人口の母数が少ない地方の場合はそのレベルのスペシャリストのジェネラリスト化が必須のようにも思えます。

ただし、業務の難易度もありますので一概には言えませんが複数業務を看板にするのはやはり難しいように感じます。(もちろん、競合との兼ね合いもあるので、その地域の行政書士でできる人が他に居ないのであれば、全然わかってなくても受注できる可能性はあります)

なんにせよ、受任してから覚えるというスタイルだと、面談で全然分かってないことが看破されますので、そもそも受任が出来ないわけで、最初は地道に専門性を高めるしかなく、色々手を広げるのではなく特化型でやっていくしかないような気がします。


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