行政書士森永事務所の割とどうでも良いブログ

弊所の理念を考えたい

さまざまな事務所のホームページを眺めていると、事務所のそれぞれの理念が書いてあることが多いです。

例えばですけれども、「最高のサービスを提供」とか「人生の悩みを解決します」とかです。

ここで自分の悪い癖なんですが、「本当そんなことできるだろうか?」と考えてしまうわけです。

そもそも理念とはどういった意味でしょうか?(この場合、経営理念とか企業理念を指します)

企業の在り方や目的などを示します。社員の基本的な行動指針にもなり、選択の際に大きく役立ちます。企業が最も重要とする考え方や目的を示すものです。

理念ってなに?基本的な考え方から有名企業の理念まで、徹底的に紹介! | HR大学 (hrbrain.jp)

との事です。

ちなみに上記のサイトでは実際の事例が紹介されています。

株式会社 ファーストリテイリングは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」をステートメント(企業の社会的使命)としています。

FAST RETAILING WAY (FRグループ企業理念

地球上で最もお客様を大事にする企業

Amazon

イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする

楽天グループ株式会

あらゆる事業活動を通じて、豊かな社会づくりに貢献し、すべてのステークホルダーから信頼される良き企業市民を目指す

トヨタ自動車株式会社

このうち、それは有り得ないと思うのがアマゾンです。

なぜなら、最もとは世界一ということなので、自分が世界一だと断言しているのがまず証明しようがありません。

上記のうち一番個人的に好きなのはトヨタです。

理由は「目指す」で終わっているので、本当にできるかどうかわからないが目指したいという気持ちが表れており、それは嘘ではないと思うからです。

次に行政書士そのものの使命について見ていきます。

行政書士は社会調和を図り、誠意をもって公正・誠実に職務を行うことを通じ、国民と行政との絆として、国民の生活向上と社会の繁栄進歩に貢献することを使命としています。

行政書士の使命 | 日本行政書士会連合会 (gyosei.or.jp)

上記の通り、国民と行政の絆とあり、行政書士のお客さんはお金を払ってくれる方だけでなく、役所もお客さんという認識が私の中ではあります。

なぜかというと、不正の疑いのある人の依頼を何度も何度も断っているからです。

弁護士の場合は、不正の疑いがあろうが、その人の個人の権利を守るのが仕事なので、殺人犯の弁護士のように代理人になれると理解しています。

しかし、行政書士の場合は行政書士倫理14条にもある通り、貢献しないといけない対象は社会そのものです。

行政書士は、依頼の趣旨が、目的、内容又は方法において不正の疑いがある場合には、事件の受任を拒否しなければならない。

行政書士倫理 | 日本行政書士会連合会 (gyosei.or.jp)

なので、冒頭の「最高のサービスを提供」とか「人生の悩みを解決します」は行政書士としては対象がズレているような気がします。

今回私が理念を考えたいのは「基本的な行動指針」を定めたいからです。

上記の二つの場合結局のところ、個人の利益のためなら、社会に悪影響を与えてもよいという発想も許されている時点であまりよろしくないように感じます。

例えばですが、最近頭を悩ませている「許可を得ず無許可営業しており、反省してるので許可を取ってまっとうに事業したい」というタイプのご相談、法律上は無許可営業をすると、 〇〇年以上の懲役または罰金、もしくはその両方みたいに、既にアウトです。

反省していようが、ごめんなさいしていようが、既に法律違反なので、この場合は自首してください。

行政書士は刑法については素人です。資格試験に出ませんので、そもそも相談されても何もわかりません。(というか、そういう弁護士の真似事は普通に弁護士72条違反に見えます。※行政書士は高度な法律判断が出来ないので実際どうかは分かりませんが)

となるのですが、「最高のサービスを提供」とか「人生の悩みを解決します」が理念だと、危ない橋を渡りかねないので好きでは無いです。

ここまで考えてみて一先ず、「社会貢献のために、○○を目指す。」という方向性は正しいと思います。

というか、「基本的な行動指針」を定めたいのであれば、これで良いですね⇩

行政書士は社会調和を図り、誠意をもって公正・誠実に職務を行うことを通じ、国民と行政との絆として、国民の生活向上と社会の繁栄進歩に貢献することを使命としています。

行政書士の使命 | 日本行政書士会連合会 (gyosei.or.jp)

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